「にじさんじ」で活動を行うVtuberの剣持刀也(けんもちとうや)さんが、発達障害者に対する差別用語を使ったとして炎上しています。
今回は、剣持刀也さんの発言と、その真意や詳細についてまとめたいと思います。
どうぞ最後までお付き合いください。
剣持刀也が動画でADHDをHDMIと言い炎上!
剣持刀也さんが炎上した理由は、発達障害の一種であるADHDの方のことを指すネットスラング「HDMI」という言葉を使ったことです。

こちらの動画で剣持さんは自分と関わりのあるライバーさんの話をしていました。
その中でこのように発言しています。
「うづコウ(卯月コウ)が、にとらじに出てた時に(月ノ美兎と)「ドジっ子だよねお互い」という話をしていた。
ドジっ子は柔らかくした言い方で…HDMIみたいな…
「そういう(ドジっ子だという)話をしてたよねー」と話した後にうづコウが僕のカバンもって帰ろうとした。(ADHDの特性である注意力が欠如した行動)
それを見て僕が喜ぶのを見て、「いっぱいパスモ(交通ICカード)持ってる」とか、HDMIをアピールしてくるようになった。」(よく忘れ物をしたり、物をなくしてしまう、同じものを何度も買ってしまうのもADHDの特徴)
「ADHD」は発達障害の一種です。
それを「HDMI」と呼ぶのがなぜ差別用語なのでしょうか。

ちなみにHDMIというのはケーブルの一種で、テレビとハードディスクレコーダー、ゲーム機などの間を接続する際に用いられます。
HDMIとはADHDの人を指すネットスラング。そこに差別の意図は?
発達障害の一種であるADHDをHDMIと呼ぶことはネットスラングとして2018年頃から存在していました。
そこに差別の意図は「ある派」と「ない派」に意見が分かれています。

ADHDをHDMIと呼ぶようになったきっかけは、某掲示板での書き込みです。
『注意力散漫で怒られた同僚が「はぁ、俺…HDMIかもしれん」って言っていたのでこれからも綺麗な画像を写し続けてほしい』
という書き込みがありました。
注意力散漫なので発達障害の一種であるADHDと言おうとして、HDMIと言ってしまったようですね。
これをきっかけに掲示板が盛り上がったことから、「HDMI=ADHD」という解釈で使われていました。
それに対し当時の掲示板では
「おしい!HTMLなんだよなあ(嘘)」
「『HDMIじゃなくてADSLですよ』って教えてあげてほしい(大嘘)」
などとネタリプが続いていました。
この時点では、そのネタ自体に蔑称・差別の意図はなさそうでした。
現在でも差別用語として使用されていた証拠が少ないため、HDMI=ADHDの蔑称という誤った認識は訂正されつつあります。
ただ、この言い間違い自体が注意力が欠如していて特性を表しているよねという、ADHDの方を揶揄した、つまりからかった言い方としてネット上で使われるようになったという意見もあります。
卯月コウと月ノ美兎はADHDを自認している
月ノ美兎(つきのみと)はADHDを自認しているから、剣持刀也の発言は問題がないという声がありました。

月ノ美兎さん(通称:委員長)は本当にADHDで、そしてそれを自認しているのでしょうか。
その根拠は月ノ美兎さんの著書にありました。
この本の中に、にじさんじデビュー後に、近場の精神科で診察を受けた時のエピソードが載っています。
「診察の過程を忘れたので結論から言うと、ADHDである可能性は高い、とのことだった。断定はされなかったと思う。それを聞いた自分の感想としては、意外でもなんでもなかった。」
出典:月ノ美兎「月ノさんのノート」2021年カドカワ出版
ADHDである可能性が高いと言われたことが「意外でもなんでもない」ということは、昔から人と違うと言われたり、日頃から特性に困っていたのかも?
では、卯月コウさんはいかがでしょうか。

卯月コウさんも、卯月さん自身が「おだやかHD」と言い換えたり事実上カミングアウトしている状況ですので、ADHDだと自認していると言えるでしょう。
剣持刀也は謝罪せず、ADHDという単語をミュートしている?
その後、剣持刀也さんは発言について謝罪も撤回もしていません。
企業所属ですが会社からも特に発表はないようです。(2023年9月現在)
しかも、動画のチャットでHDMIをミュートワード(非表示設定)にしているようで、メッセージを送ったらしい方のポストが見つかりました。


実際にミュートワードにしているのか、たまたまなのかはわかりません。
本当にミュートにしているとしたら、剣持刀也さん自身が「突っ込まれたらまずい」とは思っているのかも。
剣持刀也のADHDの人への考え方はポジティブだった
剣持刀也さんの話し方を聞いていると、ADHDを揶揄した感じはなく、どちらかというと直接的な言い方を避けようとした結果ネットスラングになってしまったという印象を受けます。
剣持さんご自身も
(ADHDであることは)配信者としては良いこと。
僕としてはポジティブに捉えています。
と話していました。
人と違う特性があるということは、生かすべき個性とも言えます。
特にADHDの方は衝動的に突っ走る特性もありますが、
後先考えずにまずやってみる!という勢いも、配信者の方には必要なのでしょう。
剣持刀也の発言に対しネットの反応は?
剣持刀也さんのHDMI発言について、ネット上の反応はどんな感じでしょうか。

剣持刀也擁護派の意見
まずは剣持刀也さんを擁護する意見です。

そこに「バカにする意図があったかどうか」が論点となりそうですね。

”たかが発達障害者差別発言で”という言い方は新たな火種となりそうな予感がします…
剣持刀也さんのファンなら、気を付けて擁護した方が良いように思います。
剣持刀也否定派の意見
続いて、剣持刀也さんを否定する意見です。

「ドジっ子」が優しい言い方で、そうでない言い方が「HDMI」だとしたら、悪い意味で使ったのでしょうか。

言われた当人達が気にしていなくても、会社の対応で印象が変わりそうですね。

「ADHDは配信者としては良いこと」だと捉えている剣持刀也さんですが、それを”上から目線”だと感じる人もいるようです。
センシティブな話題なだけに、部分的に切り取られた言葉から、良くも悪くも受け取られてしまうようですね。
まとめ
いかがでしたか?
剣持刀也さんの炎上発言についてまとめました。
個人的にはADHDをポジティブに捉えているという剣持刀也さんに好印象を持ちました。
しかし傷ついた人がいるのであれば、今後の配信や態度で示していってほしいなと思います。


